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2023年10月1日

当院のオーラルフレイルについての取り組み

巷では、やっと猛暑が収まりつつある中で、季節外れのインフルエンザの大流行と新型コロナの【エリス】「EG.5.1株」が猛威を振るい第9波として感染が広がっている中、9月20日から新型コロナのワクチンの無料接種が始まりました。
検査キッドもインフルエンザと新型コロナの両方が1度に検査できるものも出ています。新型コロナがこの春に第5類になったとは言え、まだまだ気が抜けませんね。
なて、6年前に、初めて「フレイル=虚弱」についてお話しました。これは、健康な状態と要介護状態の中間的な状態で、可逆的で適切な介入を行うことで回復し得る状態を指しますが、残念ながら、まだまだ、この「フレイル」という言葉に馴染みがない方がまだまだ多いように思います。全身的な「フレイル」の前駆症状と考えられる「オーラルフレイル」は、年を重ね、歯周病による根面露出に引き続く根面カリエスなどで歯を失くして咀嚼障害が出現したり、唾液の減少や関連筋群の衰えによる摂食嚥下障害や味覚の変化など、昔の様に美味しく食べることが難しくなったことを何となく意識する状態を指します。
しかし、「オーラルフレイル」は何となく徐々に進行するため、当院での実態として、痛みや、歯の抜け落ち、補綴物の破損など問題が起きて初めて受診される方が多いのが現状です。難しいですが、そうなる前に可逆的で適切な介入を行うことが重要です。
当院では、治療終了者を対象に毎月メンテナンスで通院していただいております。そこで、「口の衰え」の適切な評価を通じて「オーラルフレイル」に気付いてもらい、治療を受けてもらって、痛みなくよく噛める状態に整えること、すなわち可逆的で適切な介入を行っております。
今後も、「口の虚弱=オーラルフレイル」が口だけの問題でなく、「全身の虚弱=フレイル」の前兆として、また「プレフレイル=オーラルフレイル」という新しい概念を積極的に啓蒙し続けてまいります。
なお、当院では、第5類になっても、当面は待合における三密を回避するため、調整して患者様間の予約間隔をあける、患者様の手指消毒の徹底、換気の徹底など万全の対策を行きます。また、診療シーンでは、広い個室空間をご用意。治療開始時にしっかりとイソジンでうがいをしていただき、徹底してスタンダードプリコーション(標準的院内感染対策)を継続して実践しておりますので、機器・器具の使い回しによる感染の心配なく安心して受診していただけます。くれぐれも自己判断での治療の中断はお止め下さい。

カテゴリ : お知らせ

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