オッセオインテグレーションとは
オッセオインテグレーションの定義
"インプラント体が生活を営んでいる骨組織にしっかりと密着し、維持した結合状態を呈し、インプラント体に加わった力を骨に直接伝達すること"
今までのインプラントは、インプラント体と骨の間に軟組織が侵入し、骨組織との密着性が得られず、嵌合力が主な維持であったため、やがてインプラント体に加わった力を骨で維持できず、隙間に軟組織の進入が亢進して、感染を起こし抜け落ちていました。オッセオインテグレーションとは軟組織の介在なしにインプラント体が骨組織と密着している状態が常態化していることです。平たく言えば、チタンは骨に植えても異物としての拒否反応を受けず、骨に馴染んでしっかり結合し、骨の傷が治癒すれば、その隙間にほかの組織が入り込まずにいつまでも骨と結合状態にあるということです。
軟組織の介在なしにインプラントが骨組織と密着している状態が下図の走査電子顕微鏡像と位相差電子顕微鏡像から分かります。